本質を大切にする中で、移り変わる料理
現代において、日本料理はその幅広さと多様化により、一口に語ることが難しいものとなってきました。
西洋をはじめとする海外からの食材や技法の流入、調理機器や調理科学・理論の進歩や発展、様々な時代背景が織りなす食の嗜好など、多様な要素が融合し構成されています。
日本食の歴史から紐解いていくと、今では代表的な和食でもある「すき焼き」や「肉じゃが」なども、明治維新・文明開化以降に発展した「折衷料理・創作料理」のひとつとされています。
このように日本は多種多様な要素を取り入れつつ、独自の発展を遂げてきた豊かな食文化であり、常に新しいアイディアや手法を取り入れ、進化を続けることこそが、日本の食文化における伝統であると白瀬は考えています。